目次
- 第一の法則:自分が着物を着てどのようになりたいかイメージする
- 第二の法則:自分がどの程度の初心者かを知る
- 第三の法則:自分の器用さを客観的に知る
- 第四の法則:着物はフリーサイズという考え方をやめよう
- 第五の法則:自分の体形を正しく知る
♦︎あなたの体型は何型ですか?
着物を着たいという方の中で一定数存在するのが、“ナチュラルに着たいから補正はしたくないの”って言うタイプです。
でもね…そうしたくても、体型って有るんですよ。いわゆるナチュラルに向いてる人とそうで無い方とが…。
お気持ちはわかります。その方が色っぽいよね〜って思う人も多くいるかも知れません。
まず、ナチュラル大丈夫な体型は、撫で肩・寸胴・鳩胸・柳腰…
これら全部が必要です。昭和初期迄の日本人体型に当てはまります。
そして、怒り肩・巻き肩・猪頸・くびれたウエスト・お腹が出てる・出っ尻
以上の体型が一つでも当て嵌まる人は、残念ながらナチュラルは諦めて頂きたいと思います。つまり、ほぼ現代の日本人の体型に当てはまるのです。
特に胴回りは、細くても太すぎてもアウトです。帯結びが安定せずお尻の動きに連動して上下してしまいます。
このナチュラルに着るを押し通すと、独学で綺麗に着るは…ちょっと無理になるのかなぁと思います。
♦︎必ず行き当たる衿の抜き方、半衿の掛け方問題
衿の抜き方はほぼ黄金率が存在致します。
また、わかりやすく簡易的に“握り拳一つ分”という言葉もあります。
しかし、体型によって、着る着物によっても、当然衿のあけかた抜く分量も違ってきます。
勿論好みもあります。美しく見えるからと言って好みを優先しないわけには行きません。
また、現代の日本女性の肩周り胸周りの体型は著しい変化がありました。
しかし、昭和中期よりあまり変わってないのが着物の仕立て方です。
衿を従来のように掛ける(縫い付ける)と胸元にしっかりと紐を締めないと開いてしまうという事があります。
“着付けはそう言うものだ”と割り切って締めるのも一つの方法でしょうが、
締めなくても、衿の掛け方(縫い付け方)を直す(工夫する)だけで、劇的に改善します。
その方法も後程お教えしますね。
♦︎補正が決まれば、着付けは出来たもの同然って知ってますか?
よく、私の母(千代きもの学院院長)が「あらゆる補正が出来る様になれば、着付師として一丁前だ」と言っています。
これは、それ程に補正って難しく大事な事だと言っているのです。
「長襦袢がしっかりと付けられれば、後は簡単に着物は着られる」と仰ってる方はとても多いみたいですね。
いえいえ、とんでもないその前段階の補正こそ1番実は大事なのです。
独学する時に多分私は1番のネックになるのでは?とも思ってます。
しっかりとまずは自分の体型を見極めましょう。知りましょう。
自装・他装問わず、自分の体型を学ぶ事こそ重要です。
過不足なく補正を「ざっくりと空気を纏うように」つける事が着付けのコツ中のコツなのです。
世の中には、補正の大変難しいタイプの方がいらっしゃいます。
そう言う方は実はとても着物を着るのが難しいと思います。(つまり、気をつけたり注意する事が多いのです。)
一般的に独学で「簡単に着られました」と仰ってる方々は、とても体型に恵まれた方が多いいと感じます。
つまり、補正があまり難しく無いという事です。
通り一遍の既製品の補正をちょちょっとするだけで大丈夫な方は、着物や帯のサイズも豊富に有るでしょうし、ほぼ困る事は無いかと思います。
独学でマスターしようとして、上手くいかず悩んでる方は、実は不器用なわけではなくて、体型が災いしてる事も多いと私は感じてます。
チャートをつくって、少しづつ体型わけをして、皆様の補正をしっかりとサポートしていきたいと思ってます。
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